2025年6月25日
「キシリトール配合ガム」や「キシリトール入りグミ」など、スーパーやコンビニでよく見かけますよね。
でも、「キシリトールってなに?」「むし歯にいいって聞くけど本当?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、キシリトールについてご紹介します。
キシリトールってどんなもの?
キシリトールは、**自然の中にある甘味料(あまみを感じさせる成分)**の一つです。
シラカバやカシの木から作られていて、主にフィンランドで生産されています。
実は、いちご・ラズベリーなどの果物や、レタス・ほうれん草・カリフラワーといった野菜にも、少しだけ含まれているんですよ。
安全性についても心配いりません。世界保健機関(WHO)でも安全と認められていて、日本では1997年に食品添加物として使っていいと認められています。
また、砂糖と比べてカロリーが約25%低いのも特徴です。
ちなみにアメリカでは「たくさん食べても大丈夫」と言われるほど、安全なものとして扱われています。
むし歯を予防してくれるの?
甘いものといえば、まず砂糖を思い浮かべる方が多いですよね。
ところがこの砂糖、口の中にいるミュータンス菌というむし歯の原因菌によって酸に変えられ、歯の表面を溶かしてしまいます。これがむし歯の始まりです。
キシリトールはどうでしょうか?
実は、ミュータンス菌はキシリトールをエサにしても酸を作れません。さらに、ミュータンス菌自体の元気も弱まることがわかっています。
さらにすごいのは、長くキシリトールをとり続けると、ミュータンス菌の数が減ることもあるんです。
また、キシリトールには唾液(だえき)の分泌をうながす効果もあります。
唾液には、食べ物やお菓子で口の中が酸性に傾きすぎないように中和する働きがあります。さらに、歯の表面を修復(これを「再石灰化」といいます)する力もあります。
でも、キシリトールだけではダメ!
キシリトールには、たしかにむし歯予防のサポートをしてくれる力があります。
でも、「キシリトールさえ食べていれば、むし歯にならない!」というわけではありません。
大切なのは、
- 毎日の歯磨きをしっかり行うこと
- 食べすぎ・だらだら食べを控えること
- 定期的に歯科を受診すること
など、基本的な生活習慣です。
キシリトールは、歯の汚れ(プラーク)を取りやすくしてくれたり、フッ素といっしょに使うとより強い歯をつくる手助けをしてくれたりと、むし歯予防の「助っ人」のような存在です。
まとめ
キシリトールは、甘いけれどむし歯の原因にはなりにくく、むし歯菌の力を弱めたり、唾液の力をサポートしたりする頼れる甘味料です。
正しい歯磨きや生活習慣と組み合わせて、上手に取り入れてみましょうね。
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