2025年4月11日
指しゃぶりをしているお子さまを見ると、「このまま続けさせてもいいのかな?」「歯並びが悪くならないかな?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
でも、指しゃぶりは必ずしも悪いものではなく、お子さまの成長の一部として自然に出てくる行動です。今回は、そんな指しゃぶりについてわかりやすくお話します。
指しゃぶりはいつから始まるの?
実は、赤ちゃんはお腹の中にいるときから指しゃぶりをしていると言われています。
生まれてすぐに、すでに指に吸いだこがある赤ちゃんもいて、それは哺乳のための練習をしていた証拠なんです。
生後半年ごろになると、赤ちゃんは手に取ったものを何でも口に入れるようになります。これは、物のかたちや味などを学んでいると考えられています。
成長とともに変わる指しゃぶり
1〜2歳ごろ
おもちゃで遊ぶことを覚え始める時期です。まだ眠たいときや、何もしていないときには指しゃぶりをすることがあります。
3歳ごろ〜
お友だちと遊ぶ機会も増えて、少しずつ指しゃぶりの回数も減ってくることが多いです。
指しゃぶりのいいところ・気をつけたいところ
◎ 指しゃぶりの良い面
・不安な気持ちを落ち着ける
・緊張をほぐす
・安心する
△ 指しゃぶりで気をつけたいこと
・歯が前に出てきてしまう(出っ歯)
・噛み合わせが乱れることがある
・口で呼吸する癖がついてしまうことがある
3歳をすぎたら、少しずつやめていけるように
小児歯科学会では、「3歳くらいまではあたたかく見守り、その後は少しずつやめられるようにサポートしていきましょう」という考え方が広がっています。
指しゃぶりをやめるためにできること
・「お口から出そうね」とやさしく声をかける
・手を使う遊び(お絵描き、ブロックなど)を一緒にしてみる
・眠る前に指しゃぶりをする場合は、絵本を読んで気持ちを落ち着けるのもおすすめです
無理にやめさせるのではなく、少しずつ声をかけながら見守ってあげることが大切です。
毎日そばで見守っているお母さん・お父さんだからこそ、お子さんも少しずつ理解してくれると思いますよ。