2025年6月09日
「一度治療したむし歯は、もう二度とむし歯にならない」と思っていませんか?
実は、歯科医院に来られる多くの患者さんが、「一度治療したところがまた悪くなった」といった“再治療”で来院されています。
たとえば、むし歯を治療したときに、むし歯のばい菌(むし歯菌)が取りきれていなかったり、つめ物やかぶせ物に小さなすき間があったりすると、そこからまたむし歯ができてしまうことがあります。何度も再治療を繰り返していると、最終的には歯を抜かなくてはいけない場合もあるのです。
歯の治療は、何回かに分けて通っていただくことが多いです。早く終わることも大切ですが、それ以上に「しっかり丁寧に治すこと」がとても大事です。
こうして再びできるむし歯のことを「二次カリエス」といいます。
二次カリエスは、ふつうのむし歯と同じように、歯みがきがきちんとできていなかったり、食生活の影響でも起こります。でもそれだけでなく、つめ物・かぶせ物が歯にぴったり合っているか、むし歯を治すときにむし歯菌をしっかり取り除けているか、といった点もとても重要なんです。
むし歯菌がちゃんと取り除けているかどうかの見極め方
むし歯菌が残っていないかどうかの判断は、歯医者さんの経験や技術にゆだねられます。でも、むし歯菌は小さくて目に見えるものではありません。そこで次のような方法を使って、見えない部分までしっかり確認しています。
カリエスチェック(う蝕検知液)
むし歯の部分を色で染めて見えるようにする薬です。赤や青の色があり、染まった部分をしっかり取りのぞくことで、むし歯の取り残しや、逆に健康な部分を削りすぎてしまうのを防ぎます。かわむら歯科では「青色のカリエスチェック」を使っています。これは、歯の神経が赤っぽく見えるため、むし歯と神経の見分けがつきやすくなるからです。
手の感覚(スティッキー感)
「探針(たんしん)」という細い器具で歯をさわると、むし歯の部分にはベタッとした独特の感触があります。これを感じ取ることで、むし歯が残っていないかどうかを確かめます。
むし歯治療では、「小さなむし歯も見逃さず、ぴったり合ったつめ物・かぶせ物を使って、すき間ができないように仕上げること」がとても大切です。
再びむし歯ができて、大事な歯を失ってしまうのは、誰にとってもつらいことです。
だからこそ、時間をかけて丁寧に治療することが、むし歯の再発を防ぐ一番の方法だと私たちは考えています。
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