2025年4月23日
歯を抜いたあと、そのままにしておくことはあまりなく、何かしらの方法で補うことが多いです。
今回はその中でも「インプラント」について、解説していきます。
「ブリッジ」や「入れ歯」については、以前のコラムでもご紹介していますので、よかったらそちらも読んでみてください。
最近では「インプラント」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。インプラントは、失ってしまった歯の場所に、人工の歯の根っこ(人工歯根)を埋め込んで、そこに新しい歯を作る治療法です。
インプラントと一言で言っても、実はいくつかのパーツに分かれています。
おもなパーツは次のとおりです:
- インプラント(フィクスチャー):顎の骨に埋め込む、ネジのような部分
- アバットメント:インプラントの上に取りつける、歯を支える土台
- スクリュー:インプラントとアバットメントをしっかり固定する小さなネジ
- クラウン:見た目が歯の形をしている部分。実際にお口の中で見える「歯」の部分です
「インプラントの手術をします」と聞くとき、それはインプラント(ネジの部分)を骨の中に埋め込む処置のことを指しています。
インプラントは、ネジの力だけでとまっているわけではなく、骨としっかりくっつくように作られています(これを「オッセオインテグレーション」といいます)。このくっつくまでには、数ヶ月ほど時間がかかります。そのため、歯の部分(クラウン)がつけられるのは、少し時間が経ってからになります。
インプラントは、骨と結びつくことで、しっかりとした噛む力が得られたり、見た目が自然の歯のようだったり、周りの歯に負担をかけずに済んだりと、たくさんの良い点があります。
その一方で、気をつけたいこともいくつかあります。
次回のコラムでは、インプラント治療で気をつけたいことや、もっと詳しい内容についてお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!