インプラントの歴史①|福岡県久留米市諏訪野町の歯医者|かわむら歯科

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インプラントの歴史①

インプラントの歴史①|福岡県久留米市諏訪野町の歯医者|かわむら歯科

2025年5月09日

今では「インプラント」という言葉を耳にすることが多くなりましたね。たくさんのメーカーやシステムが登場し、インプラントは歯科治療の大切な選択肢のひとつになっています。今回は、そんなインプラントの歴史について、わかりやすくお話しします。

インプラントは、「チタン」という金属でできています。この発見は、1952年、スウェーデンのブローネマルク博士によるものです。

どんな発見だったのでしょうか?

「インプラント治療は、ネジのようなもの(インプラント)を骨にただねじ込んでいるだけ」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも実は、それだけではありません。ブローネマルク博士が発見したのは、「チタンと骨がしっかりくっつく」という驚きの現象だったのです。

当時、医学部の応用生体工学研究所の所長だった博士は、ウサギを使った研究をしていました。ある時、ウサギの脚の骨に埋め込んでいたチタンの器具を外そうとしたところ、骨としっかりくっついていて、取り外すことができなかったのです。

他の金属では、こんなことは起こりませんでした。

つまり、チタンは骨と結びつくだけでなく、体の中で拒絶反応を起こさないこともわかったのです。

この「チタンが骨と結びつく」ことをオッセオインテグレーションといいます。その後、たくさんの研究が進み、ついに1965年、人への治療に応用されるようになりました。

今聞くと「なるほど」と思うかもしれませんが、もし皆さんが「チタンが骨とくっつく」と聞いたら、それを歯に使おうと思いますか?

こうした発想ができるところが、研究者のすごいところだなぁと感心します。

では、どうして歯科治療で使われるようになったのでしょうか?

この続きは、次回「インプラントの歴史②」でお話ししますね。

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