2025年3月16日
見た目の美しさを整える
セラミックとは、陶材(とうざい)のことで、歯科においてはインレー(つめ物)やクラウン(かぶせ物)を作製する際に使用されます。セラミックは、天然歯に近い美しさに仕上げることが可能で、元来歯科分野でよく使用されていた金属を一切含まないため、金属アレルギーの心配もありません。
セラミックの利点
- 見た目が自然で美しい
- 金属アレルギーのリスクがない
さらに、プラスチックや金属のつめ物、かぶせ物と比べて、むし歯になりにくいという特徴もあります。この点は特に重要です。
セラミックを装着した歯とその周囲の歯のむし歯リスクを低く抑えることができるため、再治療のリスクも減少します。
セラミックがむし歯になりにくい理由
お口の中は常に唾液で湿っています。また、食事や飲み物を摂る際には温度の変化や力が加わります。これらはつめ物やかぶせ物にとっては過酷な環境です。しかし、セラミックはこのような環境でも影響を受けにくく、変形したり、成分が溶け出すことはありません。そのため、時間が経っても細菌が溜まるような隙間や段差ができにくいのです。この特性が、むし歯のリスクや再治療のリスクを減らすことに繋がります。
銀歯とその問題点
歯科で使用される銀歯の主な材料は金銀パラジウム合金(通称:金パラ)です。金属は長期間使用していると、次第に溶け出し、これが金属アレルギーの原因となります。また、金属が変形すると隙間や段差が生じ、汚れが溜まりやすくなり、細菌にとっては絶好の繁殖場所となります。このような状況は、むし歯や歯周病のリスクを高める原因になります。
さらに、金属は温度の差で微妙に変形し、セラミックと比較すると表面に細菌が付着しやすいと言われています。これらもむし歯のリスクを高める要因となります。
セラミックのデメリット
セラミックはお茶碗のような陶器と似ており、変形や錆びつきはありませんが、予期しない過度な力が加わると割れることがあります。これがセラミックの唯一のデメリットと言えるでしょう。
セラミック治療の有効性
つめ物やかぶせ物が必要になった際にセラミックを選択することで、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができます。セラミック治療は自費診療となるため費用がかかりますが、口腔や身体の健康を守り、審美性を維持するためには非常に有効な治療法です。さらに、セラミックはプラスチックや金属と比べて長期間快適に使用でき、長期的に健康と美しさを支えてくれます。
セラミック治療を検討して、より美しく健康的な口元を維持してはいかがでしょうか。