2025年3月28日
デンタルフロス(糸ようじ)について
デンタルフロスは、名前が似ている「爪楊枝(つまようじ)」とは少し違います。爪楊枝は、昔、爪の間に挟まった汚れを取るために使われていた道具で、その名前が由来になっています。
さて、歯間ブラシが歯周病予防や早期の発見に役立つことは以前のコラムでお話ししましたが、デンタルフロスの主な目的は、むし歯の予防です。これが、歯間ブラシとデンタルフロスを両方使ってほしい理由です。
デンタルフロスと歯間ブラシの違い
歯間ブラシは歯と歯の隙間をこすって清掃しますが、デンタルフロスは歯と歯が接している部分(コンタクト)にスッと通して使います。これにより、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくい部分もきれいにでき、口の中の清潔さがアップします。
特にお子さんにおすすめ
デンタルフロスは、特にお子さんに効果的です。なぜなら、お子さんはむし歯が原因でお口のトラブルが起きやすいからです。年齢を重ねるごとに、むし歯から歯周病に原因が変わることが多いです。乳歯は特に歯と歯の間が清掃しにくく、奥歯や上の前歯の間がむし歯になりやすい部位です。そのため、1日1回の仕上げ磨きの時にデンタルフロスを使ってもらうことがとても大切です。
デンタルフロスの種類
デンタルフロスにはいくつかの種類があります。
- 糸巻きタイプ:適切な長さに切って使うタイプで、糸を左右の人差し指に巻きつけて使います。
- 持ち手付きタイプ(F字型・Y字型):使い捨てのものや、何度も使えるものがあります。糸が毛羽立ったら交換のサインです。
また、糸の種類や使い方については、一人ひとりに合ったものをかわむら歯科のスタッフがお伝えしますので、ご安心ください。
デンタルフロスを使うと気づくこと
・デンタルフロスが通りにくい
・スムーズに通る
・いつも引っかかる
・デンタルフロスを使うと詰め物が取れそう
こうした感じ方があれば、ご自身の歯に問題があるサインかもしれません。気になることがあれば、お気軽にスタッフに相談してみてください。
快適で清潔なお口のために
デンタルフロスは補助的な清掃用具ですが、これを使うことでより清潔で健康なお口を保つことができます。ぜひ、日々の口腔ケアに取り入れて、快適な口内環境を目指しましょう。