予防歯科について|福岡県久留米市諏訪野町の歯医者|かわむら歯科

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予防歯科について

予防歯科について|福岡県久留米市諏訪野町の歯医者|かわむら歯科

2025年3月13日

予防とは、考えられる悪化に対して事前に備えておくことです。例えば予防接種。インフルエンザの予防接種などは、インフルエンザにかからないように、あるいはかかったとしても重篤化しないようにという意味合いがあります。毎年接種されている方も多いのではないでしょうか。

これを歯科にあてはめてみますと、痛みや腫れなど、極力問題が生じないよう、メンテナンスやクリーニングを定期的に受けておくということになります。虫歯治療などで行う歯を削る行為は、必要とはいえそれ自体が歯の寿命を短くするかもしれない危険性と隣り合わせであることを心に留めておくことが大切です。

虫歯などで歯を痛めない環境を作ることが、将来的に歯の寿命を伸ばすことにつながります。定期的な通院とメンテナンスが歯科における予防につながるのです。これは歯を失う原因が歯周病や虫歯であることと大いに関係します。

一時の治療は必要であったとしても、その後できるだけ現状を維持した状態で過ごしていただけるよう、予防管理型のスタイルは非常に重要です。

では、日本におけるメンテナンスの受診率はどうでしょうか。8020(ハチマルニイマル)という言葉をご存知でしょうか。これは平成元年に始まった80歳で20本の歯を残すようにしましょう!という運動です。

歯科予防先進国であるスウェーデンでは、歯医者さんへの定期受診率は大人で80~90%、子どもでは100%に近い数字です。アメリカでも70%と高い受診率となっています。これは日本のようにいわゆる保険治療がなく、問題が起こる前に予防しておかないと、治療費がかなり高額になるという考えが浸透しているからだといわれています。

また、日本よりも歯並びやお口周り、お口の状態を印象面で重視する文化であるため、予防意識が高いとされています。80歳時点で平均の残存歯数はスウェーデンで20本、アメリカで17本、イギリスで15本。日本は…8本です。平均ですので患者さんによっての差はもちろんありますが、明らかに少ない数字となります。予防意識、つまりはメンテナンス受診率の差が明確にあらわれています。

しかしながら、平成元年以来の8020運動も手伝い、またお口元の意識の向上もあり、年々残存歯数は増えつつあります。

予防と治療。「歯が痛くなってから歯科医院で治療する」のと、「歯が痛くなる前に歯科医院で予防する」のでは、どのような差が出るでしょうか。それは「残存歯数」にあります。つまり、高齢者になった時にどのくらい自分の歯を残せているか、ということになります。

「治療歯科」から「予防歯科」の推進に移行した欧米では、国民の残存歯数を圧倒的に伸ばすことに成功しています。日本でも、定期的に歯のメンテナンスを受けていた人は、80歳の時に20本以上もの歯が残っていたというデータもあります。

ここまでメンテナンスと繰り返し述べてきましたが、メンテナンスで通院していただく以上、私たちにも歯を残す責務があります。メンテナンスには質が求められます。

予防歯科では、定期的な歯科検診や歯のクリーニング(PMTC)、フッ素塗布、歯磨き指導などが行われます。これらの予防処置は、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭予防や審美性の維持にもつながります。また、予防歯科は口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。歯周病は、糖尿病や心疾患などの全身疾患のリスクを高める可能性があることが分かっています。

これらの情報を参考に、予防歯科への意識を高め、定期的なメンテナンスを受けることを強くお勧めします。

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