2025年3月17日
むし歯になってほしくない!仕上げ磨きをしたいのに、どうやって磨けばいいのか、子どもが嫌がってうまくいかない…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
テーマはお子様の仕上げ磨きについてです。なかなか上手くできずに困っている方も多いと思います。まず、一般的に乳歯(子どもの歯)は生後半年ごろから下の前歯が生えてきます。早いと感じるかもしれませんが、その時期から仕上げ磨きが必要になります。
では、いつまで仕上げ磨きが必要なのでしょうか?答えは、10〜12歳頃まで続けることです。
仕上げ磨きの重要なポイント
- 子どもが自分で磨けない年齢の時は、仕上げ磨きは必須
- 子どもだけでは落とせない汚れをきれいにすることができる
- 正しい歯磨きの仕方を教えることができる
- しっかりと歯を磨く意識を育てることができる
- 歯磨きのタイミング(食後や寝る前など)を意識させることができる
- むし歯予防ができる
- お口の中のトラブルに早く気づくことができる
年齢別の仕上げ磨き
- 0歳〜2歳
やわらかいお口用ガーゼや乳幼児用の歯ブラシを使い、軽く汚れを拭うことで、お口の中を清潔に保つ習慣をつけましょう。 - 3歳〜6歳
歯磨きの習慣をしっかりと定着させる時期です。6歳臼歯(永久歯)が生え始める頃で、奥歯の磨きにくい部分もしっかりチェックし、汚れが取れているか確認しましょう。 - 7歳〜10歳
永久歯に生え変わる時期です。お子さんに歯磨きをさせ、その後に仕上げ磨きを行いましょう。生え変わり時期は汚れがたまりやすく、磨きにくい部位も増えるので、入念にチェックが必要です。 - 〜12歳
基本的にお子さんが自分で磨き、その後問題があればチェックのみ行いましょう。汚れが取れていない部位があれば、再度磨いてあげてください。
姿勢の工夫
仕上げ磨きを行う際の姿勢は重要です。お子さんをひざの上に寝かせて磨く「寝かせ磨き」、もしくは立たせて大きくお口を開けさせて磨く「立たせ磨き」があります。立たせ磨きの際は、頭がぐらぐらしないようにしっかりとサポートしてあげましょう。
歯磨き粉の使い方
仕上げ磨きの際、基本的には歯磨き粉は必要ありません。しかし、ご褒美としてフルーツフレーバーのフッ素入り歯磨き粉を使うことは効果的です。
泣いて嫌がる場合
「泣くから」「嫌がるから」といって仕上げ磨きを避けるわけにはいきません。特に乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすく、進行も早い特徴があります。しかし、保護者の方が仕上げ磨きに関心を持つことで、年々乳歯のむし歯は減少傾向にあるという非常に良いデータもあります!
対処法
- 0歳の頃からガーゼなどで歯磨きに慣れさせておく。
- 歯磨きの本や動画で歯磨きの必要性を伝え、「真似してみよう!」と声をかける。
- お子さんの機嫌が良いときを見計らって磨く。
仕上げ磨きは、お父さんお母さんとお子さんとの大切なスキンシップの時間です。嫌がっていた歯磨きが、楽しい習慣に変わることを願っています。