2025年3月29日
乳歯がむし歯になると、永久歯の歯並びに影響があるの?
子供の歯である乳歯も、永久歯と同じようにむし歯になることがあります。実は、乳歯は永久歯よりもエナメル質や象牙質が薄く、酸に弱いため、むし歯になりやすいのです。
乳歯のむし歯をそのまま放置しておくと、永久歯の歯並びが悪くなることがあることをご存じでしょうか?
乳歯が早く抜けるとスペースが足りなくなる?
乳歯は、生後6ヶ月くらいから生え始め、その後、決まった順番で抜け落ちます。しかし、このスケジュールに乱れがあると、永久歯が生えるためのスペースが足りなくなってしまうことがあります。
たとえば、乳歯の奥歯がむし歯で3歳や4歳のうちに早く抜けてしまうと、周りの歯が倒れ込んで、永久歯が生えるスペースがなくなってしまうことがあります。
乳歯が抜けないのも問題
逆に、乳歯が本来抜けるべき時期に抜けないことも、永久歯の歯並びに影響を与えることがあります。なぜなら、永久歯は、上にある乳歯が抜けないと歯茎から出てこられないからです。
その結果、永久歯が順番通りに生えてこなくなり、歯並びが悪くなってしまうことがあります。この現象を「晩期残存(ばんきざんぞん)」と呼びますが、むし歯と直接的な関係がない場合もあります。しかし、間接的に影響を与えることがあるので注意が必要です。
まとめ
「乳歯はそのうち永久歯に生え変わるから」と思って、乳歯のむし歯を軽く考えてしまうと、永久歯の歯並びが悪くなることがあります。場合によっては、永久歯の発育にも影響を与えることがあるので、お子さまにむし歯が見つかったら、すぐにかわむら歯科にご相談ください。
乳歯のむし歯の治療を行うことはもちろん、今後むし歯を防ぐためのアドバイスもさせていただきます。