2025年3月20日
歯磨き粉、使っていますか?
最近、歯磨き粉には様々な効果を謳った商品が増えています。例えば、「歯周病に良い」「歯が白くなる」「シミの予防」「口臭予防」など、それぞれに特徴的な効果があります。
でも、歯磨きで大切なのは、歯ブラシで汚れをしっかり落とすことです。歯磨き粉を使えば自然に汚れが落ちるわけではないので、まずはブラシでの磨き方が重要です。
歯磨き粉に含まれる薬効成分
歯磨き粉には、使うと気持ちよく感じるような発泡剤や爽快感を与える成分が含まれていますが、それだけでなく、実際に歯や口内の健康をサポートする薬効成分も含まれています。
- 知覚過敏:硝酸ナトリウム
- むし歯予防:フッ素
- 歯周病:塩酸ナトリウム
- 歯を強く:ハイドロキシアパタイト
これらの成分がそれぞれの目的に応じて配合されています。
フッ素の含有量
日本では、フッ素の最大含有量が1500ppmと定められており、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素はおおよそ1450ppm程度です。フッ素に関しては、研究に基づいてその効果が証明されていますので、むし歯予防には有効です。
発泡剤について
発泡剤は、歯磨き中に口の中が爽快になり、磨いている感覚を高めてくれます。しかし、泡がたくさん立ちすぎて口の中がいっぱいになると、ついそのままサッとゆすいで終わらせてしまいがちです。実は、歯磨きに大切なのは時間よりも質です。気持ちよく磨けた感じはしますが、実際には低発泡のものを選んだほうが、より効果的に磨ける場合があります。
研磨剤の使用
歯磨き粉に含まれる研磨剤は、表面の着色汚れを落とすのには効果的ですが、毎日使い続けると歯の表面に傷がつくことがあります。傷がつくと、逆に着色汚れがつきやすくなるという悪循環が起こる可能性があります。なので、研磨剤入りの歯磨き粉は、週に数回の使用をおすすめします。
番外編 – 電動歯ブラシの使い方
電動歯ブラシは、普通の歯ブラシの2倍の効率で歯をきれいにする力があります。とても便利で効果的ですが、電動歯ブラシを使うときに注意したいのは、研磨剤入りの歯磨き粉を使いすぎないことです。また、電動歯ブラシは「こする」というよりは「あてる」感覚で優しく使うと、歯の表面に不必要なダメージを与えることを避けられます。
その他、歯磨き粉の選び方や使い方でお困りの方はお気軽にスタッフにおたずねください。