2025年6月16日
「転んで歯をぶつけた」「歯が欠けた」など、お子さんの歯のケガはよくあることです。歯のケガは、できるだけ早く歯医者さんに相談することが大切です。
乳歯(子どもの歯)のケガは、1〜2歳ごろ、自分で歩けるようになった頃によく見られます。
永久歯(大人の歯)のケガは、7〜8歳ごろ、スポーツや事故が原因で起こることが多いです。
ケガが起こりやすいのは、見た目にも目立つ「前歯」です。早めに正しく治療すれば、良い結果につながりやすいので、すぐに受診するようにしましょう。
歯のケガで起こること
1.歯が欠けた場合
- ヒビが入る
- 少しだけ欠ける(神経までは届いていない)
- 大きく欠ける(神経が見えてしまう)
2.歯の根元(歯根)が折れた場合
- 根元の深いところで横に折れる
- 歯の頭から根元まで縦に割れる
3.歯がグラグラしたり、抜けてしまった場合(脱臼)
- 歯がぶつかっただけで見た目には異常がない
- 歯が揺れる
- 歯の位置がずれる
- 歯が抜け落ちてしまう
治療について
1. 歯が欠けた場合
- 大きく欠けて神経が見えている場合:すぐに治療すれば、神経を残せることもあります。ただし、1日以上経ってしまっていると、神経を取る治療が必要になることがあります。
- ヒビが入っただけのとき:しみたりしなければ、経過を見ます。しみる場合は、しみ止めの薬を使います。
- 少しだけ欠けた場合:かけた部分を、白い歯科用の材料で整えます。
2. 歯の根元が折れた場合
- 横に折れているとき:歯が動いてしまうため、隣の歯と一緒に固定します。2〜3か月ほど固定が必要で、その間は前歯で硬いものをかまないようにします。神経が感染しているときは、治療が必要です。
- 縦に割れているとき:残念ながら抜歯になる可能性が高いです。ただし、できる限り歯を残せるように努力します。
3.歯がグラグラしたり、抜けてしまった場合(脱臼)
- 歯がぶつかっただけで見た目には異常がない:経過観察します。時間が経つと歯の色が変わってくることがあります。その場合は神経の治療が必要です。
- 歯が揺れる:強く揺れていたり、痛みがある場合は、隣の歯と一緒に固定します。神経の治療が必要になることもあります。
- 歯の位置がずれる:正しい位置に戻して、固定します。神経の状態を見て、必要があれば治療します。
- 歯が抜け落ちてしまう:できるだけ早く歯医者さんへ! 歯は 牛乳などに浸して 持ってきてください(水道水はNGです)。
時間が早いほど、歯を元に戻せる可能性が高くなります。神経の治療が必要になることもあります。
最後に
お子さんがケガをして、歯に影響があると、ご家族もとても心配になると思います。歯のケガは、とにかく早めに歯医者さんを受診することが大切です。時間が経っていなければ、歯を残せる可能性が高くなります。
また、外傷のあとはしばらく様子を見ていく必要があります。とくに大切な前歯(奥歯の場合もありますが)をしっかり守っていけるよう、一緒に見守っていきましょう。
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