2025年4月02日
冷たい飲み物を飲んだり、歯ブラシで歯を擦ったときにピリッとしみること、ありませんか?もしかしてむし歯かな?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそれは「知覚過敏症」という状態かもしれません。
今回はこの知覚過敏症についてご説明します。
どんなときに知覚過敏を感じるの?
- 冷たい飲み物を飲んだとき
- 歯ブラシがあたるとしみる
- 食べ物を食べたり飲んだりしないときは痛くない
- 外の冷たい風が歯にあたるとしみる
このようなとき、知覚過敏症が考えられます。もし歯がしみることで歯医者に行ったとき、「むし歯はない」と言われたことがあるなら、知覚過敏症の可能性が高いです。
知覚過敏症とは?
歯には「エナメル質」という硬い層があり、その下に「象牙質(ぞうげしつ)」という柔らかい層があります。エナメル質は非常に硬いので、基本的には痛みを感じることはありません。しかし、象牙質に近づくと痛みを感じることがあります。
むし歯がなくても、歯が少しずつ削れたり、歯ぐきの近くの部分がすり減ったりすることがあります。そのため、象牙質が露出すると、痛みやしみる感覚が出ることがあります。
知覚過敏症はどう治すの?
むし歯による痛みではないので、削って治すのは逆効果です。むし歯と違って、象牙質が露出している状態では、削ると余計にしみやすくなります。
知覚過敏症に対する一般的な治療方法は以下の通りです:
- しみ止めを塗る
- 樹脂でふたをする
- しみ止め効果のある歯磨き粉を使う
- マウスピースを作って予防する
多くの場合、しみ止めを塗る方法が選ばれます。これは自動車のワックスのようなコーティング剤のようなものです。これで改善しない場合は、樹脂を使って物理的に補修することがあります。
しみる痛みの見分け方
むし歯やその他の原因との区別として重要なのは、何もしていなくても痛みがある場合です(自発痛)。もし気になることがあれば、歯医者で相談してみてください。
「歯がしみるかも?」と感じた方は、かわむら歯科のスタッフまでお気軽にご相談ください。