根管治療後の痛みは普通?異常との見分け方と受診目安をわかりやすく解説|久留米市諏訪野町の歯医者・歯科|西鉄久留米駅|かわむら歯科

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根管治療後の痛みは普通?異常との見分け方と受診目安をわかりやすく解説

根管治療後の痛みは普通?異常との見分け方と受診目安をわかりやすく解説|久留米市諏訪野町の歯医者・歯科|西鉄久留米駅|かわむら歯科

2026年2月19日

根管治療後の痛みは普通?異常との見分け方と受診目安をわかりやすく解説

根管治療後に痛みが出るのは珍しくありません

根管治療を受けた後、「歯がズキズキする」「噛むと違和感がある」といった症状に不安を感じる方は少なくありません。

神経を取ったはずなのに痛む・・・この状態は異常なのでしょうか?

結論から申し上げると、治療後2〜3日程度の軽い痛みや違和感は、正常な治癒過程の一部です。根管内を器具で触ったり、消毒薬を詰めたりすることで、歯の周囲組織に一時的な刺激が加わります。これによって炎症反応が起こり、痛みとして感じられるのです。

ただし、すべての痛みが「正常」というわけではありません。1週間以上続く激痛や、夜も眠れないほどの痛みは、何らかの異常を示している可能性があります。

この記事では、根管治療後に起こりやすい痛みの種類と、「よくある経過」と「注意したい異常」の見分け方を中心に整理していきます。過度な不安を和らげ、適切な対応ができるよう、わかりやすく解説します。

根管治療とは?なぜ痛みが出るのか

根管治療の目的と流れ

根管治療は、むし歯菌に感染した歯髄や細菌の固まりなどの汚れをきれいに取り除き、痛み・症状を抑えて歯の寿命を伸ばす治療です。

強い痛みを伴うむし歯や抜歯を勧められてしまうような重いむし歯でも、きちんと根管治療が行われれば、ご自身の歯を残したまま歯の機能を取り戻すことができます。

治療の流れは以下の通りです。

  • 切削器具を用いてむし歯や被せ物を除去
  • 手用器具を用いて感染歯髄を除去(根管は前歯で1〜2本、奥歯で3〜4本に分岐)
  • 薬液による根管内の洗浄・消毒を症状がおさまるまで何度か実施
  • 根管充填(ガッタパーチャやMTAセメントで根管内を無菌状態で封鎖)
  • 支台築造で歯を補強し、被せ物を付けて機能回復

治療期間は、抜髄の場合は比較的短期間で終了しますが、感染根管治療では根管内を清潔にするのに時間がかかるため、数回にわたって治療を行う必要があり、多ければ5〜6回に及ぶこともあります。

治療後に痛みが出る理由

根管治療後の痛みには、主に2つの原因があります。

器具で根っこの先を触ったことによる痛みです。細い器具で根っこの先のあたりを触っていくので、その刺激によって痛みが出ることがあります。イメージとしては根っこの外にすこし傷ができているような状態です。鈍く重い感じであったり、噛むと違和感があるといった症状が見られます。

もうひとつは殺菌薬を入れたことによる痛みです。根っこの中に殺菌薬を入れて細菌たちが死んでいくときに痛みが出る場合があります。

また、根管充填後には、お薬を詰めていくとき隙間ができないように適度な圧をかけていきます。この圧をかけたことによる影響で「噛むと痛む」「違和感がある」といった症状が出る場合があります。

これらの痛みに関しては治療上の痛みなので大きな問題ではありません。約1週間ほどで徐々におさまってきます。

よくある経過:正常な痛みの特徴と期間

治療直後〜数日後の痛み

根管治療後の痛みは、通常、以下のような経過をたどります。

当日〜翌日が痛みのピークです。麻酔が切れることによる、治療の機械的な刺激による痛みです。痛み止めを服用し、安静に過ごすことでコントロール可能であれば問題ありません。

2〜3日目には痛みが徐々に軽減し始めるのが理想的です。腫れもこの時期がピークとなることがありますが、処方薬で対応可能であれば問題なし。腫れは通常、自然に引いていきます。

1週間以内には、ほとんどの場合、強い痛みは消失しているはずです。わずかな違和感が残ることがありますが、これも治癒過程の一つです。

治療後の最初の数日は痛みが強いことがありますが、1週間以内に多くの患者様は痛みが軽減されます。多くの患者様は、治療後2〜3日以内に痛みが大幅に軽減します。

痛みの種類と感じ方

正常な範囲内の痛みは、以下のような特徴があります。

  • 噛むと痛む程度
  • 圧迫されたような違和感がある
  • ズーンとした鈍い痛み
  • 痛み止めで対処できる程度

痛むといっても、「ちょっと痛いかな」程度です。痛みの感じ方は個人差がありますが、通常は痛み止めでおさまります。

治療前に感じている痛みが強いほど、術後の痛みが強くなる可能性が高いことも知られています。また、処置前の不安感が術後の痛みに関連している可能性があるため、リラックスする方法を取り入れたり、医師に質問をして不安を軽減することが大切です。

注意したい異常な痛み:受診を検討すべきサイン

1週間以上続く痛みは要注意

1週間以上痛みが続く場合や1週間以内でもズキズキと激しく痛む場合は、何らかの異常がある可能性があるため受診していただいたほうが良いです。

注意すべきは以下のような痛みです。

  • 激痛で夜も寝られない
  • 1週間経っても痛みが治らない
  • 痛み止めが効かない
  • 死にそうなくらい痛い

上記のような状態は、治療に何らかの不備がある可能性が高いです。

異常な痛みの原因として考えられるもの

治療後に長く痛みが続く場合、以下のような原因が考えられます。

神経の取り残しがある場合、取り残した神経が炎症を起こし、神経が壊死するまで1ヶ月くらい激痛が続く可能性もあります。

根管内に細菌が残っていたり、神経の取り残しがあるため炎症が継続している場合、炎症が治まらず痛みが持続することがあります。根管治療中に細菌が十分に取り除かれない場合や腐った神経が取り残しされている場合に炎症が続くことがあります。

ラバーダムを使用せずに治療したため、治療中に感染した可能性もあります。ラバーダム(ゴム製のシート)を使用せずに治療を行った場合、細菌が根管内に侵入するリスクが高まります。これが原因で再感染し、痛みを引き起こします。

仮蓋が悪く、細菌が侵入して再感染した場合も考えられます。根管治療中に一時的に装着される仮蓋が不適切な場合、細菌が侵入し再感染する可能性があります。

その他、既存の根尖性歯周炎が急性化したり、歯の亀裂や破折噛み合わせの問題なども痛みの原因となることがあります。

根管治療の成功率について

根管治療は、歯の治療の中でも非常に難易度の高い治療です。残念ながら、日本国内における根管治療の成功率は5割程度しかありません。つまり、二分の一の確率で何らかの不備があるということです。

根管は非常に複雑な形をしています。単純な丸い穴だけでなく、いびつな形をした穴や、横道のような細い枝がたくさんあります。そこには殺菌が届かない部分があり、細菌が住み着き病原性を発揮しているとなおらないのです。

根管治療専門医が治療した場合でも、治療の成功率は以下のようになります。

  • 死にかけている歯髄炎の神経をとる抜髄治療の成功率(根っこの病気無し):90%以上
  • 神経が死んで腐って細菌が感染している歯の根管治療の成功率(根っこの病気有り):80%
  • 再治療(根っこの病気有り):70〜80%
  • 再治療(根っこの病気大またはその他の問題もあり):50%

このように、治療が成功しない場合も一定の割合で必ずあることを知っておいていただきたいです。

痛みが続く場合の対処法と受診の目安

自宅でできる対処法

根管治療後の痛みに対して、ご自宅でできる対処法をご紹介します。

適切な鎮痛剤の服用が効果的です。ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、炎症を抑え、痛みを軽減するのに役立ちます。

冷湿布の使用も有効です。ただし、直接歯に当てるのではなく、頬の外側から冷やすようにしてください。

軟らかい食べ物の摂取を心がけましょう。治療した歯では硬いものを噛まないよう注意が必要です。

治療後の安静も大切です。入浴や飲酒を避け、激しい運動も控えてください。

口腔内の清潔を保つことも重要ですが、治療した歯の周辺は優しく磨くようにしましょう。

再受診する目安

以下のような場合は、すぐに歯科医院にご連絡ください。

  • 1週間以上痛みが続く場合
  • 1週間以内でもズキズキと激しく痛む場合
  • 痛み止めが効かないほどの激痛が続く場合
  • 顔が腫れてきた場合
  • 発熱がある場合
  • 歯ぐきから膿が出てくる場合

これらの症状は、単なる炎症を超える何らかの原因がある可能性があります。自己判断で放置すると、治療が長引く原因となります。

長引く痛みの予後について

根管治療後に痛みが長期間続く場合もあります。持続的な痛みが根管治療後6か月以上続くことがあり、その頻度は約5.3%という報告があります。一部のケースでは、治療後1年以上にわたり痛みが続くこともあります。

痛みを長期化させないためには、根管治療後の痛みの管理を厳密に行うことがとても重要です。

長期的な痛みの予後は必ずしも良好ではなく、多くの患者様が痛みが持続するか、悪化することもあります。歯とは無関係な筋骨格系や神経障害性の痛みが原因である場合もあります。非歯原性痛の場合、再度の根管治療や外科的歯内療法では解決できないため、専門医による詳しい診査が必要となります。

かわむら歯科の精密根管治療について

マイクロスコープによる精密治療

当院では、マイクロスコープ、歯科用CT、ニッケルチタンファイルといった、現在、根管治療に有用とされている設備(材料)や技術を積極的に導入し、より精密な根管治療を行っています。

根管治療で重要なのは精密性です。縫い針程度の太さしかない根管内を掃除する治療であり、細かい処置の連続でミクロン単位の正確さが求められます。

これまで根管内部の治療は、歯科医師の「経験」や「勘」を頼りに手探りで行っていましたが、マイクロスコープの登場により、小さなものを大きく拡大して、1つ1つの繊細な処置を目で見て確実にできるようになりました。

かわむら歯科では視野を20倍にまで拡大できる「マイクロスコープ」を導入し、より精密で確実な根管治療をめざしています。

外観

歯科用CTとニッケルチタンファイル

歯科用CTは3次元の立体画像で歯のレントゲンを撮ることができる装置です。根管は複雑な形状であるうえ、歯によっては数本に分岐しています。根管の清掃・消毒を確実に行うためには、まず根管の構造や病巣の位置・大きさを正確に把握することが重要となります。

平面のレントゲン画像では確認できない細部も、歯科用CTの立体画像なら詳細に把握できるため、より一層精密な診査診断、治療が可能になります。

ニッケルチタンファイルは超弾性の性質を持ち、曲がった根管に沿ってしっかり入っていきます。根管を不必要に傷つけることなく、精密に歯髄の除去が可能です。

ラバーダムによる感染対策

かわむら歯科では保険診療であっても、特殊な場合を除きすべての患者様にラバーダムを使用させていただきます。

ラバーダムはゴム製のシートから治療する歯だけを露出させ、他の部分は覆う器具のことです。ラバーダムを使用する最大のメリットは細菌感染の予防です。

唾液の中には1滴(1mL)あたり1億〜10億もの細菌が存在しています。根管治療の治療目標は細菌の数を減らすことですが、唾液が入ってきてしまうなかで治療をしていると、良くしているのか悪くしているのかわかりません。

ラバーダムを使用することで唾液が根っこの中に入ってこない状態を作り出し、より確実な治療が可能になります。

まとめ:痛みの見極めと適切な対応が大切です

根管治療後の痛みは、治療後2〜3日程度の軽い痛みや違和感であれば、正常な治癒過程の一部です。

噛むと痛む程度、圧迫されたような違和感、ズーンとした鈍い痛みで、痛み止めで対処できる程度であれば、約1週間ほどで徐々におさまってきます。

一方、1週間以上痛みが続く場合や、激痛で夜も寝られない、痛み止めが効かないといった場合は、何らかの異常がある可能性があるため、すぐに歯科医院にご連絡ください。

根管治療は非常に難易度の高い治療であり、成功率も100%ではありません。しかし、マイクロスコープや歯科用CT、ニッケルチタンファイル、ラバーダムといった最新の設備と技術を用いることで、より精密で確実な治療が可能になります。

痛みや不安を感じたら、一人で悩まず、まずは歯科医院にご相談ください。適切な診査と治療により、大切な歯を残すことができます。

根管治療についてのご相談や、治療後の痛みでお困りの方は、ぜひ当院にお気軽にお問い合わせください。かわむら歯科の詳細はこちらからご確認いただけます。

著者情報

かわむら歯科 院長  河村 省吾

経歴

2005年3月 福岡県立明善高等学校理数科 卒業

2005年4月 九州大学歯学部 入学

2011年3月 九州大学歯学部 卒業

2011年4月 九州大学病院歯科医師臨床研修

2012年4月 医療法人瑞帆会むらおか歯科医院 勤務

2025年3月 かわむら歯科 開院

資格・所属学会

日本歯周病学会

経基臨塾会員

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