根管治療の流れとは?初診から治療完了までの一般的な治療ステップと進み方|久留米市諏訪野町の歯医者・歯科|西鉄久留米駅|かわむら歯科

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根管治療の流れとは?初診から治療完了までの一般的な治療ステップと進み方

根管治療の流れとは?初診から治療完了までの一般的な治療ステップと進み方|久留米市諏訪野町の歯医者・歯科|西鉄久留米駅|かわむら歯科

2026年3月16日

根管治療の流れとは?初診から治療完了までの一般的な治療ステップと進み方

歯の痛みが続いて、「根管治療が必要です」と言われたとき・・・

どんな治療をするのか、何回通院が必要なのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

根管治療は、むし歯が進行して歯髄(神経)にまで達した場合や、過去に治療した歯が再び感染した場合に行う治療です。強い痛みを伴うむし歯でも、適切な根管治療を行えば、ご自身の歯を残したまま機能を取り戻すことができます。

この記事では、根管治療の初診から治療完了までの流れを、6つのステップに分けて詳しく解説します。各段階で何が行われるのか、治療期間や通院回数とともにわかりやすくご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

根管治療とは~歯を残すための大切な治療~

根管治療は、歯の中心部にある歯髄(神経や血管を含む組織)が細菌に感染した際に行う治療です。

むし歯が進行すると、歯のエナメル質や象牙質が溶かされ、やがて歯髄にまで到達します。歯髄は血管を含む歯の神経で、歯根に通る管状の空洞(根管)を満たし、歯の知覚と栄養供給を司っています。

根管治療では、むし歯菌に感染した歯髄や細菌の固まりなどの汚れをきれいに取り除き、痛み・症状を抑えて歯の寿命を伸ばします。強い痛みを伴うむし歯や抜歯を勧められてしまうような重いむし歯でも、きちんと根管治療が行われれば、ご自身の歯を残したまま歯の機能を取り戻すことができます。

根管治療が必要となるケース

根管治療の適応症としては、次のような疾患があります。

歯髄炎(しずいえん)

むし歯が進行して歯髄にまで達すると歯髄炎が起こります。歯髄炎に対しては、細菌感染を起こした歯髄をきれいに取り除く、抜髄(ばつずい)と呼ばれる治療が必要となります。歯髄炎では継続する痛みを伴ったり、何もしなくてもズキズキ痛んだりします。

歯髄壊死(しずいえし)

歯髄炎を放置してしまうと歯髄壊死という歯髄(神経)が死んだ状態になり、温度刺激による痛みを感じなくなります。外傷などで脱臼した歯が歯髄壊死になる場合もあります。症状としては触ってわかるような歯ぐきの腫れ、歯の変色、歯がしみなくなり痛みも感じなくなる、などです。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

細菌が歯の根に達すると、歯と歯槽骨(歯を支える骨)の間にある歯根膜に炎症が広がって根尖性歯周炎と呼ばれる状態になります。自覚症状はなくてもレントゲンでみつかることがあります。

根尖性歯周炎は、むし歯の放置によって起こることもありますが、過去に根管治療で神経を取った歯で起こることのほうが頻度として多いといえます。症状としては、歯ぐきが腫れて膿が出る、噛むと痛い、時々強い痛みを感じる、骨が溶けて歯がぐらぐらする、などです。

2つの根管治療のパターン

根管治療には2つの治療パターンがあります。

はじめて神経を取り除く場合の「抜髄(ばつずい)」と、むし歯が深くなり歯髄が細菌に感染してしまった場合や、神経を取り除いたのちに再び感染を起こしてしまった場合に行う「感染根管治療」です。

神経が残っている場合に行う「抜髄」

むし歯が神経にまで達して、ひどい歯髄炎の症状(自発痛、冷・温痛、咬合痛など)を起こしている場合は、歯髄(神経)を取り除く処置が必要になります。この治療を抜髄といいます。歯髄炎の状態は、歯髄の細胞が生きていて免疫力を持っています。このため、歯髄にはほとんど細菌はいないと考えられています。抜髄の段階で無菌的かつ丁寧な治療を行い、精密な土台や被せ物をセットできれば、高確率で根管内に細菌がいない状態を作り出すことが可能です。これにより歯髄炎の症状が改善します。

細菌によって汚染された根管内を清掃・消毒する「感染根管治療」

歯髄炎を放置していると、細菌によって歯髄の組織が殺されていきます。こうなると、歯髄の細胞の免疫力も失われていくため、根管内に細菌がさらに増殖し、歯髄壊死や根尖性歯周炎などを引き起こします。すでに神経を取り除いた歯でも、根管内に細菌が進入すると、同じような状態になります。

感染根管治療は、根管の中の細菌や汚染物を取り除き無菌に近い状態にして、根の先にある炎症を抑えていく治療です。

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根管治療の流れ~6つのステップで理解する治療の進み方~

根管治療は、初診から治療完了までいくつかのステップを踏んで進みます。

ここでは、一般的な根管治療の流れを6つのステップに分けて詳しく解説します。

ステップ1:診査・診断(初診)

根管治療の第一歩は、お口の状態を正確に把握することから始まります。

初診では、お口全体の検査を行い、痛い歯だけでなくすべての歯の状態を確認します。その後、部分的なレントゲンと全体的なレントゲンを撮影します。必要に応じて、CT(断層)撮影も行います。

レントゲンやCTでの状態確認

根管治療では、肉眼では決して見ることができない歯の内部や、歯を支える顎の骨の状態を正確に把握する必要があります。そのために、レントゲン(X線写真)や歯科用CTによる画像検査が不可欠です。

従来のレントゲンは、歯を二次元の影絵として映し出します。これにより、むし歯の深さや根の先に膿の袋(根尖病巣)があるか、大まかな状態を知ることができます。しかし、二次元の画像だけでは、複雑な情報を正確に捉えることに限界があります。

そこで、より精密な診断のために歯科用CT検査が極めて有効です。CTでは歯や顎の骨を三次元の立体的な画像として捉えることができ、レントゲンでは見えなかった多くの情報が得られます。

歯科用CTは3次元の立体画像で歯のレントゲンを撮ることができる装置です。根管は複雑な形状であるうえ、歯によっては数本に分岐しています。根管の清掃・消毒を確実に行うためには、まず根管の構造や病巣の位置・大きさを正確に把握することが重要となります。その診査診断に役立つのが歯科用CTです。平面のレントゲン画像では確認できない細部も、歯科用CTの立体画像なら詳細に把握できるため、より一層精密な診査診断、治療が可能になります。

症状・進行度の判断と治療方針の説明

検査結果をもとに、現在どんな状況でどんな治療が必要なのかをお話します。治療に必要な期間や費用などについても詳しくご説明します。腫れや痛みがある際は、消炎処置も行います。

ステップ2:麻酔と切削器具によるむし歯や被せ物の除去

治療方針が固まったら、いよいよ本格的な治療の開始です。

根管治療の最初のステップは、歯の内部にある神経(歯髄)まで安全に到達するための「入り口」を準備することです。

まず、歯を削る器具(切削器具)を使ってむし歯や被せ物を除去し、汚染された根管内の歯髄を露出させ、処置をしやすくします。このとき、神経が残っている状態であれば麻酔は不可欠となります。再治療の歯であれば、詰め物や土台もすべて取り外します。

根管治療を始めるには、まず歯の中心部にある神経の部屋「歯髄腔(しずいくう)」まで到達しなくてはなりません。そのために、歯の噛み合わせの面や裏側から、専用の器具を使って小さな穴を開けていきます。

この処置には、特に大切な目的が2つあります。

ひとつは、感染のもとをしっかり取り除くことです。むし歯により感染した部分を丁寧に削り取り、唾液などに含まれる細菌が根の中へ入り込まないように気をつけながら、内部をきれいに整えます。

もうひとつは、治療を進めやすくするための道筋をつくること。根の入り口を見つけて通り道を確保することで、細い器具が無理なく根の奥まで届き、スムーズに処置を行いやすくなります。

ステップ3:手用器具を用いて感染歯髄を除去

次に歯髄を取り除いていきます。再治療の場合は根管内に詰めた薬剤、根尖部に溜まった膿を取り除きます。

根管は非常に治療領域が細かく、構造が複雑なため、「ファイル」や「リーマー」という針のような専門器具を用いて、取り残しがないように徹底的に除去します。続いて空洞になった根管を拡大していきます。根管は一本の歯に対して複数本あり、前歯では1~2本、奥歯では3~4本に分岐しています。分岐した根管をそれぞれ拡大していく必要があります。

根管治療では、歯髄を除去するためにファイルと呼ばれる器具を使用します。このファイルには、一般に用いられるステンレスファイルと、ニッケルチタンファイルがあります。曲がりくねっている根管を掃除する際、ステンレスファイルでは硬すぎるために深部に入っていかずに、根管を傷つけてしまうことがありますが、ニッケルチタンファイルは超弾性の性質を持ち、曲がった根管に沿ってしっかり入っていきます。根管を不必要に傷つけることなく、精密に歯髄の除去が可能です。

ステップ4:薬液による根管内の洗浄・消毒

汚染された歯髄などを器具で除去した後、薬液によって化学的に洗浄します。

また、空洞になった根管内に消毒薬を入れて仮の蓋をし、時間を置いて消毒します。この工程を症状がおさまるまで何度か行います。

根管治療で重要なのは精密性です。縫い針程度の太さしかない根管内を掃除する治療であり、細かい処置の連続でミクロン単位の正確さが求められます。歯を削り過ぎると、歯の根が折れてしまうリスクが高くなりますし、洗浄や消毒が不完全であると、細菌感染の再発リスクが高まります。

マイクロスコープの登場により、小さなものを大きく拡大して、1つ1つの繊細な処置を目で見て確実にできるようになりました。従来と比較すると、圧倒的に精密で質の高い治療を行うことができます。視野を20倍にまで拡大できる「マイクロスコープ」を導入することで、より精密で確実な根管治療が実現します。

ステップ5:根管充填(こんかんじゅうてん)

根管がきれいに清掃、消毒され、症状の改善が認められれば、充填剤を緊密に詰める根管充填(こんかんじゅうてん)を行います。

ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の樹脂やMTAセメントで根管内をしっかりと無菌状態で封鎖し、細菌が再び侵入しないようにします。

この段階で、症状にもよりますが基本的には術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月にレントゲン検査と歯の診査を行います。被せ物の治療が可能と判断できたら、被せ物の治療に進んでいただきます。

ステップ6:支台築造(土台作り)と被せ物の治療

抜髄や感染根管治療で神経を抜いた歯は、経年的に歯質が弱くなり、破折が起こりやすくなります。

そのため歯を金属や樹脂を用いて補強する支台築造を行います。その土台に被せ物を付け、歯の形態及び機能を回復させて根管治療は終了です。

根管治療を行った歯の再発を防ぐには適合の良い被せ物をすることが不可欠です。被せ物はご希望があれば、専門医にご紹介することも可能ですし、かかりつけのクリニックがあればそちらで行っていただけます。

根管治療の期間と通院回数

根管治療にかかる期間は、症状や治療の種類によって異なります。

抜髄の場合は比較的短期間で終了しますが、感染根管治療では根管内を清潔にするのに時間がかかるため、数回にわたって治療を行う必要があります。むし歯の位置や治療の進み具合によって異なりますが、多ければ5~6回に及ぶこともあります。

根管治療自体は、早い場合には2~3回、長い場合には1年以上かかる場合もあります。感染の状態や細菌の種類・使用する薬との相性・患者様の体調や免疫力などさまざまな理由により期間の差が生じます。

途中で治療を中断したり、期間をあけ過ぎてしまうと、せっかく少なくなってきた細菌が再度増殖し、ふりだしに戻ってしまいます。定期的な通院を心がけることが大切です。

治療期間に差が出る理由

根管治療の期間が症例によって異なるのは、以下のような理由があります。

  • 感染の状態や細菌の種類
  • 使用する薬との相性
  • 患者様の体調や免疫力
  • 根管の形態の複雑さ
  • 過去の治療による根管の変形の有無

疑問に思ったときは、お気軽に担当歯科医師にご質問ください。

根管治療で気になる疑問にお答えします

根管治療を受ける際、多くの患者様が不安に感じることがあります。

ここでは、よくある疑問にお答えします。

根管治療は痛いですか?

必要に応じて麻酔を使って治療しますので、通常は痛みを感じずに治療することが出来ます。

ただし、治療の内容や症状によっては、麻酔が効きづらいことやできないこともあります。痛みへの配慮を最優先に治療を進めますので、ご安心ください。

治療しないとどうなるの?

治療せずに放置し、感染が拡大してしまうと、痛みや腫れが起きたり、最悪の場合は抜歯しなければならなくなります。

口の中だけにとどまらず、リンパ節の腫れや発熱など全身へ影響が出ることもあります。自然に治癒することはないので、早めの治療が必要です。

ユニット

根管治療が困難な場合はどうなりますか?

通常の根管治療では回復が見込めない症例に対しては、歯根端切除術などの外科的処置が検討されます。

これは病巣のある根の先を切り取る、いわば歯の命を救うための最後の手段です。ただし、この施術によっても治る見込みが少ない場合は、適応外となることもあります。

精密な根管治療を実現する最新の設備と技術

根管治療の成功率を高めるためには、最新の設備と技術が重要です。

マイクロスコープ、歯科用CT、ニッケルチタンファイルといった、現在、根管治療に有用とされている設備(材料)や技術を積極的に導入することで、より精密な根管治療が可能になります。

根管治療は、重度のむし歯を抜歯することなく本来の歯の機能を取り戻す治療です。精密で質の高い根管治療をめざす歯科医院に是非一度ご相談ください。

まとめ~根管治療の流れを理解して安心して治療を受けましょう~

根管治療は、初診から治療完了までいくつかのステップを踏んで進みます。

診査・診断、麻酔と切削、感染歯髄の除去、根管洗浄・消毒、根管充填、そして土台作りと被せ物の治療という6つのステップを経て、歯の機能を取り戻します。

治療期間は症例によって異なりますが、抜髄の場合は比較的短期間で終了し、感染根管治療では数回にわたる通院が必要になることもあります。途中で治療を中断せず、定期的に通院することが大切です。

根管治療は、重度のむし歯でも抜歯せずに自身の歯を残すことができる大切な治療です。マイクロスコープや歯科用CT、ニッケルチタンファイルなどの最新設備を導入した歯科医院では、より精密で確実な治療が可能になります。

根管治療について詳しく知りたい方、治療を検討されている方は、ぜひ専門の歯科医院にご相談ください。

かわむら歯科では、マイクロスコープや歯科用CTを使った精密な根管治療を行っています。土曜午後も診療しており、ネット予約にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

著者情報

かわむら歯科 院長  河村 省吾

経歴

2005年3月 福岡県立明善高等学校理数科 卒業

2005年4月 九州大学歯学部 入学

2011年3月 九州大学歯学部 卒業

2011年4月 九州大学病院歯科医師臨床研修

2012年4月 医療法人瑞帆会むらおか歯科医院 勤務

2025年3月 かわむら歯科 開院

資格・所属学会

日本歯周病学会

経基臨塾会員

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