再根管治療が必要になるのはなぜ?やり直しになる原因と受診の目安を解説|久留米市諏訪野町の歯医者・歯科|西鉄久留米駅|かわむら歯科

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再根管治療が必要になるのはなぜ?やり直しになる原因と受診の目安を解説

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2026年4月15日

再根管治療が必要になるのはなぜ?やり直しになる原因と受診の目安を解説

根管治療を受けたはずなのに、再び痛みや腫れが出てきた・・・そんな経験はありませんか?

実は、一度根管治療を行った歯でも、再治療が必要になるケースは決して珍しくありません。

むしろ、日本の保険診療における根管治療の成功率は50%未満とも言われており、2人に1人は何らかの原因で再発しているという現実があります。

この記事では、根管治療のやり直しが必要になる主な原因と、再治療を避けるために知っておくべき受診の目安について、詳しく解説していきます。

再根管治療とは?

再根管治療とは、すでに一度根管治療を行った歯に再び炎症が起きてしまった場合に行う治療のことです。

初回の根管治療では、むし歯菌に感染した歯髄(神経)をきれいに取り除き、根管内を消毒して詰め物で封鎖します。しかし、何らかの原因で根管内に細菌が残っていたり、治療後に再び細菌が侵入したりすると、歯の根の先に膿が溜まり、痛みや腫れといった症状が現れます。

再根管治療では、前回の治療で詰めたゴム状の充填材「ガッタパーチャ」を取り除き、根管内に残った細菌や汚染物質を徹底的に除去していきます。

充填材のまわりには感染によるバイオフィルムが作られ、真っ黒な汚れが溜まっていることも少なくありません。

この汚れをしっかりと取り除くことが、再治療の成功には欠かせないのです。

再根管治療が必要になる症状

再根管治療が必要かどうかは、自覚症状とレントゲン検査の両方から判断します。

自覚症状がある場合

以下のような症状がある場合は、再根管治療が必要なサインかもしれません。

  • 根管治療後、数ヵ月経っても違和感が残り思うように咬めない
  • 痛みや腫れが再発した
  • 痛みはないが治療した歯の歯ぐきから膿が出ている
  • 噛むと違和感や痛みを感じる
  • 歯ぐきを押すと痛い

特に、歯ぐきから膿が出る「瘻孔(フィステル)」と呼ばれる症状は、根の先に膿が溜まっている明確なサインです。

自覚症状がない場合

実は、根尖性歯周炎(歯の根の先に炎症が起きている状態)が確認できる患者様の約7割には自覚症状がありません。

ご自身が知らない間に進行していることも多く、無症状のため歯科医院でのレントゲン検査で指摘されることがほとんどです。

定期的な歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療につながります。

再根管治療が必要になる原因

なぜ一度治療した歯が再び悪くなってしまうのでしょうか?

再根管治療が必要になる原因は、大きく分けて「治療中の問題」と「治療後の問題」の2つに分類できます。

治療中に起こる問題

根管の湾曲や枝分かれが原因で汚れの取り残しがある

根管は非常に複雑な形状をしており、一本の歯に対して前歯では1~2本、奥歯では3~4本に分岐しています。さらに、根管は曲がりくねっていることも多く、器具が届かない部分に汚れが残ってしまうことがあります。

見落としによる未治療の根管がある

歯根が3つある歯は発現率1%と大変珍しく、肉眼での治療では見落とされることがあります。マイクロスコープを使用することで、こうした特殊な根管も発見できるようになりました。

根管充填が不十分である

根管内をきれいに清掃した後は、ガッタパーチャやMTAセメントで根管を緊密に封鎖する必要があります。この封鎖が不十分だと、隙間から細菌が侵入してしまいます。

治療後に起こる問題

根管充填が終了してから被せ物を入れるまでに長い期間があいてしまった

根管充填後、仮の蓋をした状態で長期間放置すると、仮の蓋が劣化して隙間ができ、そこから細菌が侵入してしまいます。

被せ物の適合が悪く隙間から細菌感染した

被せ物と歯の間に隙間があると、そこから唾液や細菌が侵入し、根管内が再び感染してしまいます。適合の良い被せ物を装着することが、治療後の細菌侵入を防ぐために非常に重要です。

被せ物の横から新たなむし歯が発症して細菌感染した

根管治療を行った歯は神経がないため、むし歯が進行しても痛みを感じません。そのため、発見が遅れて根管内まで細菌が到達してしまうことがあります。

歯根が破折(縦割れ)した

歯根が垂直に破折した場合は、原則として抜歯となります。神経を取った歯は経年的に歯質が弱くなり、破折が起こりやすくなるため、適切な補強が必要です。

再根管治療の成功率と早期受診の重要性

再根管治療の成功率は、初回の根管治療と比べて低くなる傾向があります。

統計学的には、専門医が行ったとしても40%~80%とされています。

この成功率の幅は、前回までの根管治療の質に大きく依存します。例えば、根の解剖学的な形態が前回の治療によって破壊されている場合(パーフォレーションや根尖の破壊等)、その成功率は40%程度となります。

一方で、解剖学的な形態は維持されていても根尖性歯周炎が確認される場合は80%程度の成功率になると考えられています。

しかし、同じ再根管治療でも、根尖性歯周炎の診断がされない早期の段階であれば、成功率は90%以上と考えられています。

つまり、早い段階で専門医による再根管治療を行うことで、外科処置を回避できる可能性が高まるのです。

再根管治療の受診の目安

では、どのようなタイミングで歯科医院を受診すべきなのでしょうか?

すぐに受診すべき症状

以下の症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

  • 瘻孔(フィステル)、歯ぐきの腫れ、痛みなど重度の根尖性歯周炎の症状が確認できる場合
  • 噛むと強い痛みがある
  • 歯ぐきから膿が出ている
  • 顔が腫れている

これらの症状は、根の先に膿が溜まり、炎症が進行しているサインです。

放置すると、骨が溶けて歯がぐらぐらしたり、最悪の場合は抜歯が必要になったりすることもあります。

定期検診で指摘された場合

症状は確認できないものの、レントゲンで根尖性歯周炎が確認できる場合も、早めの治療が推奨されます。

自覚症状がなくても、レントゲンで根の先に黒い影が見える場合は、そこに膿が溜まり骨が溶けている可能性があります。

予防的な再根管治療を検討する場合

根尖性歯周炎は確認できないものの、以下のような場合には予防的に再根管治療を行うことで、根管治療の質を向上させることができます。

  • 古い被せ物を新しいものに入れ替える際
  • 根管内まで到達しているむし歯が見つかった場合

特に、被せ物の交換時には、その歯の根管治療の質を高めるために予防的な再根管治療を行うケースがあります。

再根管治療を避けるために大切なこと

再根管治療が必要になるリスクを減らすためには、初回の根管治療の質が非常に重要です。

治療中の細菌侵入を防ぐ

根管治療中に細菌が侵入するのを防ぐために、「ラバーダム防湿」という方法があります。

ラバーダムは、歯を口腔内から隔離するゴム製のシートで、唾液や血液などの口腔内の液体が根管内に入らないようにします。

これにより、治療中の感染リスクを大幅に低減できます。しかし、このラバーダム防湿を導入している歯科医院は非常に少ないのが現状です。

手間がかかることやコストがかかるためですが、当院では根管治療時、歯質が極度に少ない場合などを除いては、ラバーダム防湿を装着した状態で治療を行っています。

治療後の細菌侵入を防ぐ

根管治療後の歯冠補綴(被せ物)の質も、根管治療の成績に大きく影響します。

適合の良い被せ物を装着し、隙間から細菌が侵入しないようにすることが重要です。

研究によれば、いくら根管治療を十分に行っても、その後の歯冠修復が悪いと根管治療の成績が非常に低くなることが示されています。

精密な根管治療を受ける

当院では、マイクロスコープ、歯科用CT、ニッケルチタンファイルといった最新の設備を導入し、より精密な根管治療を行っています。

マイクロスコープは視野を20倍にまで拡大できる装置で、縫い針程度の太さしかない根管内を、ミクロン単位の正確さで治療できます。

歯科用CTは3次元の立体画像で根管の構造や病巣の位置・大きさを正確に把握できるため、より一層精密な診査診断と治療が可能になります。

ニッケルチタンファイルは超弾性の性質を持ち、曲がった根管に沿ってしっかり入っていくため、根管を不必要に傷つけることなく精密に歯髄の除去が可能です。

まとめ

再根管治療が必要になる原因は、治療中の汚れの取り残しや見落とし、治療後の細菌侵入など様々です。

再治療の成功率は初回治療よりも低くなる傾向があるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。

痛みや腫れ、歯ぐきからの膿などの症状がある場合はもちろん、定期検診でレントゲン上の異常を指摘された場合も、早めに専門的な治療を受けることをおすすめします。

また、初回の根管治療の質を高めることで、再治療のリスクを大幅に減らすことができます。ラバーダム防湿や精密機器を用いた治療、適合の良い被せ物の装着など、細部にこだわった治療を選択することが、ご自身の歯を長く残すための鍵となります。

当院では、患者様に寄り添った治療計画をご提案し、痛みに配慮した精密治療に対応しております。

根管治療でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。かわむら歯科 根幹治療の詳細はこちらからご確認いただけます。

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著者情報

院長

河村 省吾

経歴

2005年3月福岡県立明善高等学校理数科 卒業2005年4月九州大学歯学部 入学2011年3月九州大学歯学部 卒業2011年4月九州大学病院歯科医師臨床研修2012年4月医療法人瑞帆会むらおか歯科医院 勤務2025年3月かわむら歯科 開院

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