2026年6月01日

歯科用CTとは何か?従来のレントゲンとどう違うのか?
歯科用CTは、コーンビーム型X線(CBCT)を用いて口腔内を3次元で撮影する精密診断装置です。従来の2次元レントゲンでは奥行き情報が失われていましたが、歯科用CTは骨・歯根・神経・血管の走行を立体的に把握できます。
CT(Computed Tomography)とは「コンピュータ断層撮影法」の略称です。歯科用CTはコーンビーム(円錐状X線)を採用しているため「コーンビームCT(CBCT)」とも呼ばれます。撮影は座ったまま約10秒で完了し、患者さんへの身体的負担が非常に少ないのが特徴です。
日本の歯科画像診断市場は2025年に約2億2,293万米ドル規模に達し、2034年までに年平均成長率6.48%で拡大すると予測されています(マーケットリサーチセンター、2025年)。精密診断への需要が急速に高まっている背景がわかります。
歯科用CTと医科用CTの主な違いは?
歯科用CTと医科用CTには、撮影方法・被ばく量・撮影時間の3点で大きな差があります。
- 撮影姿勢:医科用CTは横になって撮影するのに対し、歯科用CTは座ったまま撮影可能
- 撮影時間:歯科用CTは約10秒程度で完了(医科用CTは数分)
- 被ばく量:歯科用CTは約0.04mSvで、医科用CTの約10分の1(機種により1/8〜1/50)
- 解像度:歯科用CTは口腔領域に特化しているため、歯・顎骨の細部を高解像度で撮影可能
なお、歯科用コーンビームCTの被ばく量0.04mSvは、東京〜ニューヨーク間の飛行機往復(約0.19mSv)よりもはるかに少ない値です(純歯科医院の資料より)。日常生活の自然放射線と比較しても安全性が高いといえます。

歯科用CTはどんな治療に必要なのか?
歯科用CTは根管治療・インプラント・歯周病治療・親知らず抜歯・矯正治療など、ほぼすべての歯科治療において精度向上に貢献します。特に複雑な症例や再発リスクが高い治療では、CT診断なしでは安全な治療計画が立てられないケースもあります。
根管治療での歯科用CTの役割とは?
根管治療において歯科用CTは、根管の形態異常・根尖病変の有無・大きさを3次元で把握するために使用します。2次元レントゲンでは判別が難しい細い根管の破折や副根管の検出にも有効で、治療の確実性を大幅に高めます。
根管は人によって形態がさまざまで、未処置の根管が残ると再感染の原因になります。CTで根管全体の立体構造を事前に把握することで、見落としを防ぎ、再治療リスクを低減できます。かわむら歯科では、最新の歯科用CTとマイクロスコープを組み合わせた精密根管治療を提供しています。
インプラント治療での歯科用CTの役割とは?
インプラント治療では、顎骨の厚み・密度・神経管や上顎洞までの距離を0.1mm単位で正確に測定することが安全な埋入に不可欠です。2次元レントゲンだけでは骨の立体的な形態を把握しきれず、神経損傷や大出血のリスクが残ります。
CTによる事前診査により、骨造成が必要かどうかの判断も精度が上がります。従来は骨造成が必要と判断されたケースでも、CT画像で骨の詳細な状態を確認することで、骨造成なしで埋入できる場合もあります。
歯周病治療での歯科用CTの役割とは?
歯周病が進行すると顎骨が不規則に吸収されます。CTを用いることで歯の周囲の骨破壊の程度を立体的に把握でき、歯周外科の術式を事前に検討することが可能になります。
症状が出るまで発見が難しい歯周病において、CTによる早期の進行度把握は適切な治療計画につながります。かわむら歯科では歯周組織再生療法を含む歯周病治療に力を入れており、可能な限り自分の歯を残すことを治療方針としています。
親知らず抜歯での歯科用CTの役割とは?
下顎の親知らずは骨の中に埋まっていることが多く、下顎管(神経・血管の通り道)と近接している場合は神経麻痺や大出血のリスクがあります。CTで下顎管との立体的な位置関係を正確に把握することで、安全で体への負担が少ない抜歯が実現します。

歯科用CTの被ばく量は安全なのか?
歯科用コーンビームCTの被ばく量は約0.04mSvで、胸部レントゲン1回分とほぼ同程度です。医科用CTの胸部撮影(約6.9mSv)と比較すると約170分の1という非常に低い値です。
日本人1人あたりの年間平均被ばく量は約1.5mSvとされており、歯科用CTの0.04mSvはその約37.5分の1に過ぎません。全身被ばく200mSv以下では臨床症状は確認されていないとされています。
もちろん、不必要な被ばくは避けるべきです。かわむら歯科では、CT撮影の必要性が十分に認められる症例のみ、患者さんへの十分な説明と同意のうえで撮影を行っています。
歯科用CTの保険適用はどうなっているのか?
歯科用CTの撮影は、一定の条件を満たす場合に健康保険が適用されます。保険点数は撮影料600点・診断料450点・電子画像管理加算120点の合計1,170点で、3割負担の方で約3,510円の自己負担となります。
保険適用となる主な条件は以下のとおりです。
- 埋伏智歯(親知らず)と下顎管との位置関係の確認
- 顎関節症など顎関節の形態評価
- 顎裂など顎骨の欠損形態の評価
- 腫瘍など病巣の広がりの確認
- 4根管または樋状根に対してマイクロスコープを使用した根管治療
- マイクロスコープを用いた歯根端切除手術
上記以外の用途(インプラント術前診査など)は自費診療となる場合があります。詳細は受診時に担当医にご確認ください。
歯科用CTの導入率はどのくらいか?日本の現状は?
日本の歯科医院全体における歯科用CTの導入率は、まだ約5%程度と低い水準にとどまっています。医療先進国でありながら、CT診断が受けられる歯科医院は限られているのが現状です。
一方、日本の歯科画像診断市場は2025年に約2億2,293万米ドル規模に達し、2034年までに3億9,226万米ドルへと拡大する見通しです(マーケットリサーチセンター、2025年)。3DコーンビームCTや口腔内スキャナーなど先進的なデジタル画像診断システムの導入が加速しており、今後は導入率の向上が期待されます。
AI技術との統合も進んでおり、CT/CBCTスキャンから詳細な3Dモデルを5分未満で生成し、臨床医の作業負荷を約50%削減しながら治療品質を約40%向上させるシステムも登場しています(マーケットリサーチセンター、2025年)。

かわむら歯科の歯科用CTを活用した精密診断とは?
かわむら歯科(福岡県久留米市諏訪野町)では、最新の歯科用CTによる正確な診断を全ての治療の出発点としています。2025年3月11日の開院以来、精密診断と精密治療の両立を診療理念の核に据えています。
院長の河村省吾は、2011年に九州大学歯学部を卒業後、福岡県内の医療法人で12年間にわたり研鑽を積んできました。日本歯周病学会に所属し、根管治療と歯周病治療を専門的に深めてきた経験を持ちます。
当院の診断・治療の特徴は以下のとおりです。
- 歯科用CTによる3次元精密診断:骨・神経・根管の立体的な状態を事前に正確に把握
- マイクロスコープとの組み合わせ:最大20倍の拡大視野で精密根管治療・精密むし歯治療を実施
- 歯周組織再生療法:重度の歯周病に対しても可能な限り歯を残す治療方針
- オーダーメイド治療計画:CT画像をもとに患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提案
- 痛みに配慮した治療:表面麻酔・細い注射針・電動注射器を使用し麻酔時の痛みを最小化
- 徹底した滅菌対策:2台のオートクレーブ滅菌器でハンドピースを含む全器具を患者さんごとに滅菌
CT画像は患者さんへの説明にも活用しています。3次元の画像を見ながら現在の状態・治療方針・将来的なリスクをわかりやすく説明し、十分に納得していただいてから治療を開始します。これがかわむら歯科の「オーダーメイド治療計画」の根幹です。
歯科用CTで精密診断を受けるべき症状・状況とは?
以下のような症状や状況がある方は、歯科用CTによる精密診断を受けることを強くおすすめします。早期発見・早期対応が治療の成功率と歯の保存率を大きく左右します。
- 根管治療を繰り返している・再発が心配な方:根管の形態異常や見落とした根管がないかCTで確認
- インプラントを検討している方:骨の量・質・神経の位置を事前に把握し安全な治療計画を立案
- 歯周病が進行している・歯がぐらつく方:骨吸収の程度を3Dで把握し再生療法の適応を判断
- 親知らずが痛い・抜歯を勧められた方:神経との位置関係を確認しリスクを最小化した抜歯計画を立案
- 歯根が割れているかもしれない方:2次元レントゲンでは見えにくい歯根破折をCTで確認
- 顎関節に違和感・痛みがある方:顎関節の形態異常をCTで評価し適切な治療方針を決定
- 矯正治療を検討している方:埋伏歯・歯根の位置・顎骨の形態を正確に把握
「痛みがないから大丈夫」と思っていても、歯周病や根尖病変は症状が出るまで進行していることがあります。定期的な精密検査で早期発見につなげることが、長期的な歯の健康を守る最善の方法です。

歯科用CTの費用はどのくらいかかるのか?
歯科用CTの費用は、保険適用の場合は3割負担で約3,510円、自費診療の場合は医院によって異なりますが目安として約11,000円(税込)程度です。
保険適用となる条件(埋伏智歯・顎関節症・マイクロスコープ使用の根管治療など)に該当する場合は保険診療として撮影できます。インプラントの術前診査など保険適用外の場合は自費となります。
費用の詳細は症例や医院によって異なるため、受診時に担当医に確認することをおすすめします。かわむら歯科では、カウンセリングの時間を十分に設け、費用・治療内容・メリット・デメリットをわかりやすく説明したうえで治療に進みます。
精密診断から始まる安全な歯科治療を久留米市でお探しの方は、ぜひかわむら歯科にご相談ください。最新の歯科用CTとマイクロスコープを組み合わせた精密治療で、あなたの歯を守るオーダーメイドの治療計画をご提案します。
よくある質問
歯科用CTは毎回撮影するのですか?
毎回撮影するわけではありません。必要性が十分に認められる症例のみ、患者さんへの説明と同意のうえで撮影します。不必要な被ばくは避けることが原則です。
歯科用CTの被ばく量は体に影響がありますか?
歯科用コーンビームCTの被ばく量は約0.04mSvで、胸部レントゲン1回分とほぼ同程度です。日本人の年間平均自然被ばく量(約1.5mSv)の約37.5分の1であり、健康への影響はほぼないと考えられています。
歯科用CTは保険で撮影できますか?
一定の条件(埋伏智歯・顎関節症・マイクロスコープ使用の根管治療など)を満たす場合に保険適用となります。3割負担の方で約3,510円の自己負担です。インプラント術前診査などは自費となる場合があります。
従来のレントゲンと歯科用CTはどう違いますか?
従来のレントゲンは2次元の平面画像ですが、歯科用CTは3次元の立体画像を取得できます。骨の厚み・神経の位置・根管の形態など、レントゲンでは把握できない情報を0.1mm単位で確認できます。
根管治療に歯科用CTは必要ですか?
根管治療では根管の形態異常・副根管・根尖病変の有無をCTで3次元的に把握することで、見落としを防ぎ治療の成功率が大幅に向上します。特に再治療や複雑な根管形態の症例では強く推奨されます。
歯科用CTはどんな歯科医院でも受けられますか?
歯科用CTの歯科医院全体への導入率は現在約5%程度と低く、すべての歯科医院で受けられるわけではありません。CT完備の歯科医院を事前に確認してから受診することをおすすめします。
歯科用CTで歯周病の進行度もわかりますか?
はい、わかります。歯周病による顎骨の吸収状況や骨欠損の形態を3次元で確認でき、歯周外科の術式選択や歯周組織再生療法の適応判断に役立ちます。
親知らずの抜歯前に歯科用CTは必要ですか?
下顎の埋伏した親知らずの場合、神経(下顎管)との位置関係をCTで立体的に確認することで、神経麻痺や大出血のリスクを事前に評価できます。安全な抜歯のために強く推奨されます。
歯科用CTの撮影は痛いですか?
痛みはありません。座ったままの状態で約10秒の撮影で完了します。装置が体に触れることもなく、患者さんへの身体的負担は非常に少ないです。
久留米市で歯科用CTを使った精密治療を受けられますか?
かわむら歯科(福岡県久留米市諏訪野町1947-2)では最新の歯科用CTを完備しています。西鉄久留米駅から車で5分、バス停目の前の好立地で、WEB予約・電話(0942-48-5502)でご予約いただけます。

結論
歯科用CTは、根管治療・インプラント・歯周病治療・親知らず抜歯など幅広い歯科治療において、安全性と成功率を高めるために不可欠な精密診断装置です。被ばく量は約0.04mSvと安全性が高く、保険適用となるケースも多くあります。精密治療を希望するなら、歯科用CTとマイクロスコープを完備した歯科医院を選ぶことが最善の判断です。久留米市では、かわむら歯科が最新のCTと豊富な臨床経験でオーダーメイドの治療計画を提供しています。
関連コラム
かわむら歯科
福岡県久留米市 / 一般歯科・口腔外科・矯正歯科・小児歯科
月火水金 9:00〜13:00 / 14:30〜18:30 土 9:00〜13:00 / 14:30〜17:30 木・日・祝 休診
著者情報
院長
河村 省吾

経歴
2005年3月福岡県立明善高等学校理数科 卒業
2005年4月九州大学歯学部 入学
2011年3月九州大学歯学部 卒業
2011年4月九州大学病院歯科医師臨床研修
2012年4月医療法人瑞帆会むらおか歯科医院 勤務
2025年3月かわむら歯科 開院
資格・所属学会
- 日本歯周病学会
- 経基臨塾会員
